アイリストとして開業するのは、夢のひとつです。開業を視野に入れて美容師免許を取得したひともいるのではないでしょうか。しかし、独立後に失敗をしてしまう人もいます。どのような特徴を持った人が失敗しやすいのか、成功するためのポイントはなにか、について紹介します。長く続けられるアイリストになりましょう。
独立後に失敗するアイリストの特徴とは
独立後に失敗するアイリストの特徴は、経営の知識がないこと、資金が不足していること、人員の確保ができないことです。独立という言葉や事実だけで動いてしまうと、苦しさが大きく浮き彫りになります。
経営の知識がない
経営の知識がないことは、独立をしても店を続けることが難しいです。どのくらいの利益で、どのくらいの経費がかかっているのか、店舗の家賃や毎月いくらあればスタッフのお給料が払えるのか、など考えることは山ほどあります。これらを管理できなければ独立はできません。知識がなければ当然、継続できないので結果的に失敗してしまうのです。
十分な資金を準備していない
十分な資金を準備していないことは、店を開業するときにとても大きな問題としてのしかかります。資金は、開業するまでにかかる費用とは別に、開業してからもかかる費用も確保しておかなければいけません。開業してすぐから順風満帆に店が繁盛することは考えにくいです。そのため、しばらくは店の営業が続けられる資金が必要。十分な資金がなければ、独立できてもすぐに失敗してしまいます。
人員の確保ができない
人員の確保ができないことも失敗の要因です。一人で行う場合は別ですが、アイリストを募集するとき、即戦力となる人がすぐに見つかるとは限りません。また、店や方向性との相性もあるので、複数人と面接をして決めるのが無難。そのため、募集をかける期間が短すぎると良い人材に巡り会えないことが多いです。結果、人間関係で失敗する可能性が出てきます。
競合と差別化できていない
個人サロンにとって、競合との差別化は非常に重要な要素となっています。大手サロンと違い、知名度での勝負は困難なため、独自の魅力をアピールすることが集客の鍵となるためです。
周辺の大手サロンや競合店と同じようなサービスを提供していては、開業後の成功は見込めないでしょう。とくに差別化が不充分な状況では、広告宣伝費の面で不利となり、知名度の高い大手サロンに顧客を奪われてしまう可能性が高まります。
そのため、個人サロンならではのサービスを確立し、どういった顧客層に向けたサロンなのかを明確にすることが重要です。競合店との違いを明確に打ち出すことで、独自の価値を提供できるでしょう。
コンセプトが定まっていない
マツエクサロンの開業で成功を収めるためには、サロンのターゲット層とコンセプトを明確にすることが不可欠です。新しいサロンをオープンしても、自分に合っているかわからなければ、お客さんは足を運びづらいものです。
想定する年齢層や料金設定、店の雰囲気といった要素を、わかりやすく提示することが重要です。すべての層に対応するという方針は一見理想的に思えますが、結果的にどの客層からも支持されにくくなってしまう可能性があります。
施術メニューやサロン独自の雰囲気、特別なサービスなどを強みとすることで、継続的なお客さんの獲得につながるでしょう。安価な料金設定ではなく、サロンならではの価値を提供することが大切です。
アイリストが成功するためには？
アイリストが成功するためには何をしたらよいのか、それは、集客スキルを学ぶことです。そして、十分な資金を準備して、一緒に働くスタッフを早めに募集すること。せっかく開業するのであれば、気持ちよく働ける環境を作りましょう。
集客スキルを学ぶ
集客スキルは利益に直結します。経営を実践していくときに関わるお金。来てくれるお客さんの数により、店の利益は変動します。経営を学ぶ上で集客はとても大切な項目です。集客ができれば、店の知名度を広げることにもつながります。たくさんのお客さんにSNSを使って拡散してもらうこともできるので、宣伝費も安くできるのがメリットです。
資金は余裕を持って準備する
資金は余裕を持って準備しましょう。資金は独立をした後も重要です。すべてにおいて重要なポジションにいる資金。なければ何もできなくなります。資金は開業するときに使うお金ですが、集める金額は営業後のランニングコストも踏まえた金額です。店が軌道に乗らない期間に充てられるお金を準備しておくことで、店の営業を失敗する可能性が低くできます。
人員の確保は早めから行う
人員の確保は早めに行うようにしましょう。人員はすぐに即戦力が見つかることはありません。アイリストになるためには、美容師の免許とアイリストとしての技術や経験が欠かせないからです。せめて半年前から募集をかけておくことで、複数人と面接ができます。人間関係にも関わる人員募集。働きやすい環境をつくるために、早めに人員の確保を行いましょう。
SNSを活用する
アイリストとして成功するためには、インターネットによる集客が重要な鍵となります。なかでもSNSの活用は、個人サロンの知名度向上に大きな効果をもたらすでしょう。
InstagramやX（旧Twitter）などのSNSプラットフォームでは、施術例の写真や動画を通じて「理想の目元」をイメージしやすいという特徴があります。視覚的なアピールは、セールスコピー以上にお客様の心に響くため、来店予約につながりやすいのです。
口コミ効果を広げるために、独立開業直後はモニター価格での施術プランを提供するのもよいでしょう。写真投稿の際は、効果的なハッシュタグを活用することで拡散力を高められます。
競合との差別化をする
サロンの経営において、競合との差別化は利益を上げるために欠かせません。他店には真似できない高い技術力や居心地のよい空間づくり、きめ細やかなメニュー構成など、差別化のポイントはさまざまな方向性が考えられます。
価格の引き下げに頼るのではなく、得意な施術や特別なサービスを強みとすることで、リピーターの獲得につながるでしょう。眉のお手入れやメイクアップのアドバイスといった付加価値のあるサービスを提供することにより、他店との違いを明確に打ち出すことができます。
そして、この独自性は必ず口コミとなって広がり、新規のお客様を惹きつける重要な要素となっていくのです。
事前準備をきちんと行うことで失敗を防ぐ
独立後に失敗してしまう可能性もありますが、きちんと準備をしておけば失敗を減らせます。小さな失敗であれば取り返せるかもしれません。情報収集は細かく行い、常に情報を入れること、失敗する可能性を見越して、別パターンの案を考えておくことも重要です。
情報収集はもっとも大切
情報収集は、独立を考えて実行するうえでもっとも大切なポイント。情報がなければどのように動いて良いのかわかりません。最低限の知識だけでなく、プラスアルファの知識をいれることで、失敗を回避できるでしょう。資金もただ集めれば良いだけではありません。どのくらいの金額をどこから準備するかが大切だということです。
また、独立してからも資金は必要であることを知っているのと知らないのとでは雲泥の差ができます。必ず一歩先の情報まで知っておきましょう。
失敗する可能性も想像する
失敗する可能性を想像しておくことも、失敗を防ぐために必要です。いわゆるリスクヘッジというもの。失敗する方法やパターンを知っておけば、それらを避けて進めます。失敗に直面しても打開策が見つけられるというのもメリットです。独立後、小さな失敗が重なっても、挽回できれば店は営業できます。失敗する可能性も想像して独立後に失敗しないようにしましょう。
まとめ
アイリストが独立後に失敗してしまう理由は、経営の知識がないこと、十分な資金を用意していないこと、人員を確保できないことがあります。すべて前もって準備をしておくことで回避できた失敗です。これらをクリアするだけで独立後も経営がうまくいき、店も軌道に乗せられる可能性が高くなります。情報収集は集めすぎるくらい情報を集めておいてもよいです。失敗する可能性も考えて、リスクヘッジを行い、立て直せる力を身に着けておくと失敗なく独立後もアイリストを続けられます。
【FAQ】よくある質問
- アイサロン開業に必要な手続きや準備は何ですか？
- 「美容師免許の資格取得」と「保健所への美容所開設届の提出」が最低限必要なようです。開業後は所得税や消費税といった国税のほかに、個人事業主として個人事業税を支払うことになるため、少しでも税金の支払いを抑えたい方は、税務署に開業届を提出すると良いようです。
- 開業資金はどのくらい必要ですか？
- 開業資金は、店舗の規模、内装、使用する材料によりますが、一般的には数百万円が必要とされています。
サポート企業によっては開業資金0円のところもあります。
- 店舗の立地はどのように選べばいいですか？
- 顧客の利便性を考え、駅近や商業施設内など人通りの多い場所を選ぶと良いでしょう。
